注文が必ず約定するとは限らない
成り行き注文は、FX業者がレートを提示したときに注文を出すので、基本的に約定します。
しかし実際に相場が急激に変化しているときは、インターパンク市場でのレートの動きと、それを受けてFX業者が提示するレートとのあいだに時間のズレが生じたりします。
この場合、実勢のレートからズレているので、約定させるとその損失をFX業者がかぶることになります。そして約定拒否が起こります。
たとえば、客の買いの値段として1ドル105円が提示された時点で客が買い注文を出したとします。しかし、FX業者がその取引を成立させようとインターバンク市場を見たときにレートが105円10銭に急に上がっていると、10銭の差額をFX業者が負担しなけれぱならなくなります。そこで約定拒否が起こります。
しかし投資家にとっては約定拒否は大きな問題です。なぜなら約定拒否が起きやすいのは、相場が急上昇あるいは急落などで値動きが激しくなっているときです。こういった場面は投資家にとって、短期に大きく儲けるチャンスである場合があるからです。
約定拒否がよく起こる原因として、相場が急激に動き出してから飛び乗ろうとする相場スタイルになっている場合や、業者のシステム的な問題で値動きが早くなると対処できていない、といったことが考えられます。
相場が急激に動き出してから飛び乗ろうとする相場スタイルになっている場合は、少しゆとりをもった投資スタイルを考えるのもいいでしょう。また業者のシステム的な問題は、別の業者で口座を設けることなどで回避します。
なお、業者によっては成り行き注文の際に許容するスリッページの幅を指定できるところもあります。
